日本は災害が多い国です。長期間の避難生活は健康状態に影響を及ぼすことがわかっており、
その原因の一つは食生活の変化と言われています。災害はいつ起こるかわかりません。
だからこそ、平常時からの食に対する意識や行動が災害時の健康の維持につながります。
自分や大切な人を守るために、災害時の食について考えてみませんか?
災害に備えて何を準備すればいいのでしょうか。普段、みんな同じものを食べているわけではありません。世代、食の嗜好、疾患の有無によってさまざまですね。みんな一律で準備すれば安心ではなく、一人一人にあった食の備えが必要です。災害時には特に乳幼児や高齢者、疾患がある方のための食品は入手しにくくなります。できるだけ普段の状態に近い食事がとれるよう、常温保存可能なもので、いつも食べている食品を多めに自宅に保管しておきましょう。
ハウス食品グループは多くの方に食を楽しんでいただけるよう、多様な商品をラインアップしています。
災害時は主食である炭水化物の摂取に偏りがちになるため、栄養バランスを意識することが健康の維持につながります。三色食品群(赤=体をつくるもととなるたんぱく質源、黄=エネルギーのもと、緑=体の調子を整えるもととなるビタミン・ミネラル・食物繊維など)をベースに食事を考えると良いでしょう。それぞれの色からまんべんなく食べると栄養バランスは整います。災害時は、特に野菜や果物が不足しがちですが、常温で保管できるものとして野菜ジュース、ビタミン飲料、缶詰のフルーツ、乾燥野菜やドライパックの豆類やひじきなどがあります。栄養バランスを意識した食事は災害時に急にできるものではありません。普段から意識・行動することが災害時にも反映されて健康の維持につながります。
日本災害食とは
日本災害食とは災害食の内、災害時に役立つこと、及び日常でも積極的に利用可能な加工食品について、日本災害食学会が示す「日本災害食 認証基準」を満たしていることを学会が認めた食品をいう。
認証番号
日本災害食I00312(PERFECT VITAMIN 1日分のビタミンゼリー グレープフルーツ味)/
日本災害食I00313(PERFECT VITAMIN
1日分のビタミンゼリー マスカット味)/
日本災害食I00314(PERFECT VITAMIN 1日分のビタミンゼリー 食物繊維(ピーチ味))
みなさん、災害時に備えて自宅に保管している食品を食べたことがありますか?備蓄に適した食品であっても、いざという時に味が好みではなかったり、調理がしづらかったりするかもしれません。普段から食べて味や食感を知ることや、どうすればおいしく食べられるのかを知ることが大切です。
そして、それらをパントリーの中で保管し続けるのではなく、普段の食事で食べ、食べた分を買い足す「ローリングストック」に取り組みましょう。
ハウス食品グループはローリングストックの啓発に取り組んでいます。
ローリングストック啓発を詳しく見る今の防災のキーワードは"フェーズフリー"
フェーズフリーは、平常時と災害時を分けるのをやめて、災害時に備えて特別なものを用意するのではなく、いつも使っているモノやサービスを、もしもの時にも役立てようという考え方です。
災害時に温かいものを食べることは、カラダはもちろんココロの健康にもつながります。電気やガスがとまっても、カセットコンロとカセットボンベ、水の備えがあれば料理することができます。
ここでは、災害時にも有効な「お湯ポチャレシピ®※1」のレシピと作り方をご紹介します。
お湯ポチャレシピ®とは?
耐熱ポリ袋※2に材料を入れて湯せんする調理法です。
災害時に温かいものを食べられる、水も鍋も汚れない、1つの鍋で同時に何種類も調理ができる、袋を広げて食べれば器がいらない、などの特徴があります。
お湯ポチャレシピ®は(株)オフィスRMの登録商標です。
必ず耐熱ポリ袋を使用します。半透明であることが特徴です。高密度ポリエチレン製ポリ袋、または『湯せん可』などの表示がある耐熱ポリ袋を使用してください。
鍋肌や底に当たると溶けることがあるので注意してください。
レシピ(材料1合分)
加熱時間:沸騰してから20分、蒸らし10分
耐熱ポリ袋に材料を全て入れ、なるべく空気を抜いて、袋の上の方を結ぶ。
鍋底に耐熱皿を敷き、鍋の半分まで水を入れる。皿の上に①を入れ蓋をして火にかける。
加熱の際は袋の上部が鍋から出ないように注意してください。
沸騰したら中火にして20分加熱し、火を止めて蓋をしたまま10分間蒸らす。
鍋底に耐熱皿を敷き、鍋の半分まで水を入れる。皿の上に①を入れ蓋をして火にかける。
加熱の際は袋の上部が鍋から出ないように注意してください。
沸騰したら中火にして20分加熱し、火を止めて蓋をしたまま10分間蒸らす。
レシピ(材料3人分)
加熱時間:加熱してから15分、蒸らし10分
耐熱ポリ袋に材料を全て入れて混ぜる。なるべく空気を抜いて、袋の上を結ぶ。袋の中身をなるべく平らにする。
鍋底に耐熱皿を敷き、鍋の半分まで水を入れる。皿の上に①を入れ蓋をして火にかける。
加熱の際は袋の上部が鍋から出ないように注意してください。
沸騰したら中火にして15分加熱し、火を止めて蓋をしたまま10分間蒸らす。
鍋底に耐熱皿を敷き、鍋の半分まで水を入れる。皿の上に①を入れ蓋をして火にかける。
加熱の際は袋の上部が鍋から出ないように注意してください。
沸騰したら中火にして15分加熱し、火を止めて蓋をしたまま10分間蒸らす。
レシピ(材料4~5人分)
お好みでトッピング(ナッツ、ドライフルーツ、チョコチップ、砕いたチョコクッキーや乾パンなど)…適宜
加熱時間:加熱してから30分、蒸らし10分
耐熱ポリ袋にAを入れて混ぜる。お好みのものをトッピングして、なるべく空気を抜いて上の方で結ぶ。
鍋底に耐熱皿を敷き、鍋の半分まで水を入れる。皿の上に①を入れ蓋をして火にかける。
加熱の際は袋の上部が鍋から出ないように注意してください。
沸騰したら中火にして30分加熱し、火を止めて蓋をしたまま10分間蒸らす。
加熱が足りない場合は、様子を見て加熱を追加してください。途中で袋を上下に返すと均一に火が通ります。
鍋底に耐熱皿を敷き、鍋の半分まで水を入れる。皿の上に①を入れ蓋をして火にかける。
加熱の際は袋の上部が鍋から出ないように注意してください。
沸騰したら中火にして30分加熱し、火を止めて蓋をしたまま10分間蒸らす。
加熱が足りない場合は、様子を見て加熱を追加してください。途中で袋を上下に返すと均一に火が通ります。
今泉マユ子さん
管理栄養士として大手企業社員食堂、病院、保育園に長年勤務。
食育、災害食、SDGsに力を注ぎ、2014年に管理栄養士の会社を起業。
レシピ開発を行い、防災食アドバイザーとして全国で400以上講演を行う。
在宅避難となった際の備えなどに対して多くの対策方法を発信。
東京消防庁から授与された感謝状は11枚になる。
著書は「SDGsクッキング」「もしもごはん」「こどものための防災教室」シリーズなど23冊に。
レトルトの女王、缶詰の達人とも呼ばれ、テレビ出演200以上、ラジオ出演300以上になる。新聞、雑誌、WEBサイトなどでも活躍中。