調理型製品の形態として、固形ルウ、レトルトソース、濃縮ペーストなどがあります。
その中で、濃縮ペーストは、水分の多い材料を使用することができ、かつ水分活性を抑えることで100℃以下の低温殺菌による微生物制御が可能であるため、素材本来の風味を生かすことができます。
しかし、喫食時のとろみをつけるためにデンプンを大量に配合すると、製造中の加熱殺菌でデンプンが糊化しペーストが固形化してしまい、調理時に溶けづらく、とろみのあるソースを作ることが困難でした。
そこで、デンプンと共に糖やデキストリンを配合することで、加熱殺菌時のデンプンの糊化を制御する「濃縮ペーストルウ技術」を開発しました。
この技術を使用した濃縮ペーストルウは加熱殺菌後もデンプンが糊化していないため、滑らかな物性を維持しておりお客様の調理時にも溶けやすく、簡単にとろみをつけることができます。