from ハウス

  • 健康

大豆イソフラボンを効果的に摂って、毎日をイキイキできる秘訣にしよう!

大豆イソフラボンを効果的に摂って、毎日をイキイキできる秘訣にしよう!

女性ホルモンと似た働きをすると言われ、多くの女性に支持されてきた大豆イソフラボン。それは知っていても、効果的な摂り方をしらないと実は……ということも。大豆イソフラボンを摂って毎日イキイキするためにはどうすればいいのでしょうか、食生活とサプリメントに詳しい小浦ゆきえさんにお聞きしました。

一括りにしていませんか?「女性ホルモン」は2種類ある。

一言でまとめられることが多い女性ホルモン。実はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、どちらも卵巣で作られ、月経・排卵の周期に合わせて、そのバランスが変わるものです。

エストロゲンは、妊娠準備をする期間に多く分泌され、子宮内膜(赤ちゃんのベッド)を厚くするよう指令を伝えます。一方、プロゲステロンは、子宮内膜を着床に適した状態に仕上げます。「特にエストロゲンは、肌のキメが細かくなったり、ふくよかな体型など、女性らしいカラダを作るホルモンとして知られています。そのため、女性らしくイキイキする秘訣とも言われているのです。」と小浦さんは言います。
女性の身体のサイクルを安定させるためには、この2つのホルモンのどちらも大切。ただ更年期を迎えるころには徐々に減りはじめ、閉経を迎えた後は、どちらもほとんど出なくなってしまうとのこと。更年期の体調の変化や不調の多くは、この急激なホルモンの減少に体が追いついていないサインと言えるでしょう。

この変化を穏やかな変化にかえる方法として、「女性ホルモン補充療法があります。でも、病院に行くほどではない…という不調の時のセルフケアとして、エストロゲンと似た働きをするイソフラボンが注目されてきたのです」

日本人に受け入れられやすかったイソフラボン

イソフラボンの他にも、エストロゲンに似た成分を含むものはあります。その中でイソフラボンが注目されてきた理由が2つあると小浦さんは言います。「1つ目は、作用が穏やかなこと。作用が強い成分は、それだけ副作用のリスクも高くなります。2つ目は、日本人にとって十分な食経験があるということ。イソフラボンは、大豆という形で古くから日本人が食事の中で摂ってきた成分。ですから、日本人にとってはリスクが少ない成分と言えます。セルフケアをする上で、『安全性』は最優先すべきポイント。大豆由来のイソフラボンは、女性ホルモン様物質を含む成分の中で、日本人が安全に取り入れやすい成分なのです」

上手に摂るには、どんな食習慣が重要?

「大豆の中で、ほとんどのイソフラボンは糖と結びついています。大豆を食べても、実はそのままでは吸収できないのです。しっかり吸収できるようにするには、糖を切り離して小さなアグリコン型にしてあげる必要があります。日々の食事でイソフラボンをアグリコン型にするには、加工の過程で『発酵』させることや、腸内環境を整えて腸内細菌に糖を切り離してもらう方法があります。発酵により吸収率がアップした食品としておすすめなのは、味噌。また、乳酸菌や食物繊維など腸内環境を整える生活習慣も組み合わせてみましょう」

さらに近年、エクオールという新型のイソフラボンも登場しているそう。「エクオールはダイゼインを材料に、腸内細菌による発酵で作られています。しかも、ダイゼインよりも効果がパワーアップ。そんなエクオールですが、全ての人が腸内で作れるわけではないこともわかってきています。エクオールを作る力を検査するキットなどもあるので、まずはチェックすることが大切。またエクオールを作る能力は、食習慣でも変わると報告されています。エクオールを作る菌を増やすためには、日常的に大豆を食べる習慣が大切なのです」

日々の食事が一番大切、サプリとの補完関係を

大豆加工食品がイソフラボンを摂るためには向いているとはいえ、普段の食事で足りているのかは気になるところです。イソフラボンを含んだトクホの申請の際に、食品安全委員会が安全性の評価をしました。それによると、一日の摂取目安の上限値は食品+サプリメントで70〜75mg/日。またサプリメント単独では30 mg/日(大豆イソフラボンアグリコン換算値)が上限のため、やはり日々の食事から摂る必要があるのです。「木綿豆腐1/2丁で42mg、豆乳200mlで41mg、納豆1パック(45g)で36mg、きなこ大さじ2杯で19mg程度と言われています。大豆加工食品は、煮豆、豆腐、味噌、きなこなど種類も多いので、飽きずに食べ続けられるのでないでしょうか」

食事生活を中心にサプリメントで補って、気持ちも体もイキイキしてきたと感じられたら、生活習慣の1つとしてぜひ続けてみてはいかがでしょうか。

※本ページの記載内容は記事公開時点の情報に基づいて構成されています。

関連記事

 
  • 食育

<野菜ソムリエが伝授> 思春期の体調管理や集中力アップにおすすめの ”野菜のチカラ”で新学期に備えよう!

毎日何気なく食べている野菜にはさまざまなチカラがあることを知っていますか。野菜が苦手な子どもも多いですが、勉強やスポーツへの集中力をアップしてくれるなど、中高生にとって大切な栄養を多く含んでいますので、毎日たっぷり摂りたいですね。野菜ソムリエPro.として日本野菜ソムリエ協会認定料理教室を主宰し、高校生と春から中学生の子どもを持つお母さんでもある安部加代子さんに、“野菜のチカラ”や、“子どもにおいしく野菜を食べさせるコツ”などについて伺いました。

 
  • 食材

カルシウムだけじゃない!日本乳業協会に聞いた「牛乳」の歴史や魅力とは

私たちが日頃飲んでいる「牛乳」。日本ではいつから飲み始められたか知っていますか?牛乳の歴史は諸説ありますが、約1万年前に始まり、日本でも飛鳥時代には飲まれていたとされています。カルシウムやたんぱく質、ビタミンなどをバランスよく含み、高い栄養価を持つ牛乳は、当時は薬とされ、大変貴重なものでした。日本で牛乳が広まった歴史や、生産量の移り変わり、そして目的に合わせたおすすめの飲み方について、牛乳をよく知る専門家、一般社団法人日本乳業協会にお話を伺いました。

 
  • 食育

子どもが嫌いな野菜の5つの特徴と野菜が美味しく食べられる料理のコツ!

「うちの子、今日もまったく野菜を食べてくれなくて…」「どうしたら野菜を食べてくれるんだろう…」。野菜が苦手で食べようとしない子どもに、悩んでいるパパやママは多いことでしょう。ビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富に含まれている野菜は、子どもの健やかな成長のためにも不可欠と言えます。また、野菜不足は代謝や免疫力の低下、便秘など、さまざまな症状の原因になりやすいため、何とか克服したいものです。そこで今回は、子どもが嫌がる野菜の特徴と、子どもが野菜を少しでも喜んで食べてくれる料理のコツについてお伝えします。


その他の記事

 
  • 開発ストーリー

「秋ウコン」の意外なチカラとは?!人気製品の開発秘話インタビュー!

みなさん、ウコンと言えば、会食やパーティーなどのシーンで飲むイメージが強いのではないでしょうか?今回はそのウコンが持つ、意外なチカラに着目した2つのサプリ「クルビサ」と「ゴールデンヴェール」の開発者のお二人にお話を聞いてみました。

 
  • サステナ

中学一年の生徒さんたちが「給食の食品ロスを減らすアイディア」を考えました!ハウス食品グループの地域との取り組み

ハウス食品グループでは毎年、東京本社が所在する千代田区の九段中等教育学校さまの、第一学年「総合的な学習の時間『地域を知る~企業訪問』」に協力しています。この授業は、キャリア教育や社会性の育成を目的に、生徒さんが千代田区内の企業・事業者を訪ね、そこで出された課題に対して解決策を提案するというユニークなもの。ハウス食品グループはこの趣旨に賛同し、共に学ぶ気持ちで取り組みを継続しています。今回は、九段中等教育学校の1年生5名の生徒さんたちがハウス食品グループ本社CSR部の神宮字 慎さんを訪問し、食品ロスについて学習、ハウス食品グループの食品ロス削減の取り組みについて説明を受けました。そして、提示された課題「自分たちの学校の給食の食品ロスを減らす方法」について約3ヶ月かけて考え、プレゼンしてくれました。

 
  • レシピ

「カモンハウス」会員の皆さまのアイディアレシピも盛りだくさん。フルーチェアレンジで楽しく牛乳を使おう!

1976年にハウス食品から発売されたフルーチェ。火を使わず、親子はもちろん、お子さま一人でも安心して作ることができるデザートを届けたいという思いから生まれました。フルーチェと牛乳があればすぐできる手軽さで、幅広い世代に親しまれています。 一方、近年、日本ではペットボトル飲料の増加などで牛乳の消費量は減少傾向にあります。また、冬はあまり牛乳が飲まれない上、コロナ禍による休校や、業務用需要の停滞もあり、牛乳消費量の減少は社会問題にもなっています。しかし牛乳は栄養価の高い食品。今回は「カモンハウス」会員の皆さまから「トークのお部屋」に寄せられた2,000件近い投稿をもとにしたフルーチェアレンジをご紹介。手軽に作れるフルーチェでもっと牛乳を使ってみませんか?ぜひ、参考にしてみてください。

 
  • 想い出

【コメントを漫画化】ほっこりエピソードがたくさん!ハウス食品カレーの想い出

カレーは子どもから大人まで大好きなメニューのひとつ。朝も昼も夜も、食卓や給食、キャンプ場など、いつどこで食べても美味しく、カレーがあるだけで不思議と楽しい時間になりませんか。ハウス食品では、1926年に「ホームカレー」を発売。以来、数多くの商品を開発し、たくさんの方に笑顔を届けてきました。今回は、ハウス食品グループ製品の想い出をお伺いしたトークのお部屋からカレーに関するエピソードを集め、漫画化しました。

 
  • スパイス

【管理栄養士監修】心とからだを癒やす“スパイスティー”で充実したリラックスタイムを

最近注目を集めている“スパイスティー”。スパイシーで甘い香りは、リラックスタイムにぴったりなだけではなく、体調を崩しやすい季節の変わり目にもおすすめのドリンクです。この記事では、各スパイスの香りの特徴を解説しながら、おうちで簡単にできる“スパイスティー”のアレンジレシピをご紹介します。