揚げ物や煮物を入れると、お弁当が茶色くなる……。そんなお悩みを解消させるなら、「白のおかずを入れるのが効果的」と語るのは、撮影現場やイベントで引っ張りだこの「chioben(チオベン)」料理人、山本千織さんです。山本さんがつくる弁当は、彩りの美しさと斬新な味わいで女優やモデルたちにもファンが多いのだとか。そんな山本さんに教えてもらった白のおかず3品のレシピを、早速ご紹介しましょう。
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東京・代々木上原にて、お弁当販売とケータリングの「chioben」を営む料理人。バラエティ豊かなおかずは彩り鮮やか、味わいも斬新なおいしさと評判で、多くのファンを獲得している。雑誌やwebなど、多くのメディアでも活躍中。
揚げ物やしょうゆの色は、お弁当をくすませてしまうもの。カラフルに仕上げようと赤や緑のものを入れたくなりますが、「茶色のおかずが多いなら、白を利かせるのがオススメ」と山本さんは語ります。
「茶色の中に赤や緑のものがあるとくすんでしまいがちですが、白のおかずならメリハリが出ておいしそうに見えます。食材を見ても、大根や長ネギ、長イモといった野菜に加え、かまぼこなどの加工品も白いものが多いので取り入れやすいですよ」
タラの白身をベースとしたはさみ揚げは、セロリの葉の緑色がアクセント。タラの身に巻いたとろろ昆布は味を深めるだけでなく、具材や調味料の味を閉じ込める働きもあります。とろろ昆布のとろみや、長芋のホクホク感を楽しめるのもポイント。
タラ...8cm×5cmくらいのフィレ2枚
長イモ...3mm厚8cm×5cmのもの2個
セロリの葉(またはえごまの葉)...2フィレ分
とろろ昆布...適量
塩...少々
ハーブミックス...適量
小麦粉...適量
卵...適量
パン粉...適量
揚げ油...適量
2〜3切れが余ることも多いかまぼこと白菜、しょうがを春巻きに。いずれも冷蔵庫に少しだけ残りがちな食材ですが、これならきっちり使い切れます。火を通さなくても食べられるものばかりなので、揚げ物初心者が作りやすいのもうれしいところ。
白菜...1〜2枚
かまぼこ...30g
しょうが...16g
塩...ひとつまみ
春巻きの皮...4枚
揚げ用油...適量
見た目にかわいらしいレンコンを使った、シャキシャキ食感のピクルス。味が染み込みやすくなるよう、ピクルス液を沸かして熱いうちに漬け込みます。今回のお弁当ではまとめて1箇所に詰めましたが、おかずの間に少しずつ差し込むのも、動きが出て楽しげな雰囲気を演出できるのでオススメ。もう一品、と思ったときに使える上に、刻んでマヨネーズと混ぜてタルタル風ソースにするなどアレンジが利くので、常備しておくと便利です。冷蔵庫で2週間ほど保存可能。
レンコン...150g
酢...1カップ
水...1カップ
白ワイン...75ml
砂糖...75g
ローズマリー...2枝
黒こしょう(ホール)...6粒
ローレル...2枚
赤唐辛子...少々
山本さんに教えてもらった白のおかず全3品、いかがでしたか?お弁当が茶色くて困ったときに1品プラスすれば、他のおかずも引き立てながらスッキリおいしそうに見せてくれますよ。
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ホームアクティビティHouse E-mag【chioben流 彩り弁当レシピ】くすみがちなお弁当に利かせたい、白のおかず