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キッチンカーが広げる食の多様性と『街角ステージ weldi(ウェルディ)』が描く未来とは

キッチンカーが広げる食の多様性と『街角ステージ weldi(ウェルディ)』が描く未来とは

街で見かけると食欲だけでなく楽しい気持ちまで高めてくれるキッチンカー。ハウス食品グループは、2021年から『街角ステージ weldi』という名前のキッチンカープラットフォーム事業を東京23区で展開しています。プロジェクトを立ち上げたのは飲食事業への熱い想いがほとばしる新規事業開発部の渡邉裕大さん。今回は渡邉さんにキッチンカー事業立ち上げへの想いをお話ししていただきました。

ハウス食品グループ本社株式会社 新規事業開発部 チームマネージャー 渡邉裕大

ハウス食品グループ本社株式会社 新規事業開発部 チームマネージャー 渡邉裕大

2011年入社。名古屋、三重などでの営業勤務を経て現部署に配属。新ビジネスのテーマを「ランチ難民問題」の解決に置き、キッチンカープラットフォームの発案と立ち上げに携わる。昔から食とファッションが好きで、趣味は休日の街歩き。こぢんまりとした雰囲気のある個人店に目がない。

「キッチンカー」という新ビジネス誕生のきっかけ

キッチンカーは食品関連事業ではありますが、食品の製造販売を行うハウス食品グループとしては、すこし毛色が違う新しい取り組みです。新しいビジネスの着想を得た背景には、渡邉さんの個人的な体験がありました。

キーワードは「ランチ難民」と「亀戸」です。

「新規事業開発部に配属されて、せっかくだから自分ごととして捉えられる仕事をしよう、自分が解決したい課題に真正面から取り組んでみようと思ったんです。当時は亀戸に住んでいました。亀戸は本当に美味しいお店が多い街。大手チェーンとはタイプが異なる、個性的な個人経営の飲食店がたくさんあります。反面、お店の入れ替わりが激しく、せっかく初期投資をしたはずの店舗が3カ月で入れ替わるみたいなこともよくありました。とてももったいないですよね、なんとかならないかなと思っていました」(渡邉)

「キッチンカー」という新ビジネス誕生のきっかけ

「同じ頃にテレビのニュースでランチ難民を頻繁に取り上げていました。私も実際にオフィス街のコンビニで行列に並ぶことがあります。コンビニのお弁当を買うのにも行列ができるのか、これは大変だと思いましたね。だって並んで待つ時間って苦痛ですし、もったいない。どうせ並ぶなら、世界でココでしか食べられない!といった、仕方がないときに限りたいですよね(笑)」(渡邉)

個性的な個人経営の飲食店を維持するのは難しいこと、そしてランチ難民といわれる人たちがとても多いこと。この2つの問題意識を自分ごととして持った渡邉さんは、“ランチ難民の解決策としてキッチンカーがある”という話を耳にします。

渡邉さんはご夫婦でイタリアンレストランを経営している方に出会いました。以前は店舗を持っていたのですが、閉店せざるを得なくなり、代わりにキッチンカーを開業した方でした。このご夫婦にキッチンカーについていろいろなことを教えてもらったと言います。

自分でもキッチンカーに食べに行ったり、キッチンカー用に車の改造をしている人に話を聞いたりしているうちに、「個性的な飲食店が販売場所を柔軟に変えられる」というキッチンカーの魅力にはまってしまったそう。

「調べてみると確かにキッチンカーは店舗を持つよりも初期費用が少ない。とはいえ数百万円はかかります。だったらその障壁をなくすビジネスができるのではないかと考えたんです。私には飲食業界の参入障壁をなくして挑戦者を増やすことで、食に関わる人の裾野と食の多様性を広げたいという想いがあります。亀戸に個性的な個人店がたくさんあるのと同じように、あちこちの街角で、個性的なキッチンカーが商売をしている。そんな環境が広がっていけばいいなと。主役はあくまで料理を作る方たちです。私たちはキッチンカーという場を提供しますが、私たちが目立つ必要はないと思っています」(渡邉)

「キッチンカー」という新ビジネス誕生のきっかけ

その想いは車両デザインに反映されています。車両には「ハウス食品グループ」のロゴは入っておらず白一色。店主さんたちには“白いキャンバス”をお貸しする。あくまで事業の主体は飲食店であり、その飲食店が描きたい世界を描けるようなセットを提供するのが今回の事業でのハウス食品グループの役割です。

食を仕事とする者としてどんな未来像を描けるか

渡邉さんには自身が飲食業の一端に携わるようになって、ますます危惧していることがあります。それは食の多様性が失われつつあるのではないかということ。

食の多様性に貢献するというのは間違いなく、この会社で働く私にとって重要なミッションです。日本はさまざまなジャンルの食がそろう、“食の多様性”に富んだ国ですが、その多様性を維持するのが難しくなっていると感じています。コロナ禍によって外食の機会が減ったときに、自粛期間が長引くほど経済的に耐えられなくなるのは、巨大飲食チェーンより小さな個人店です。食の多様性を実は個人でやっているたくさんのお店が担っているとしたら、多様性がどんどん目減りすることになりますよね」(渡邉)

食を仕事とする者としてどんな未来像を描けるか

「このまま誰も何もしなかったら、激動する世の中の流れに呑み込まれていくうちに、食の多様性と食べる楽しみが失われていってしまうかもしれない。だから私たちが食の多様性を広げることに取り組まないといけないと思ったんです。もしかしたらハウス食品グループという会社の主力の一つがスパイスの販売であり、スパイスはいろいろな料理に使ってもらえてこそ活きるので、多様性の大切さが身に沁みているのかもしれません」(渡邉)

キッチンカー『街角ステージweldi』なら必要なモノがすべてそろう

『街角ステージ weldi(ウェルディ)』は、「遊休(idle)な時間、場所、モノも違った見方をしたら価値(worth)あるものになる」という想いから名付けられました。渡邉さんは名称を決める際に、「響きに愛着があって、親しみやすいことを意識した」といいます。

『weldi』はキッチンカーを始めるために必要な「キッチンカーの車両」、「販売をする場所」、「仕込みをする場所」の3つをワンストップで貸し出すサービスです。

「weldiの強みは2つ。1つは車を買うなどの初期費用が抑えられること。もう1つは始めたいと思ってから実際に始めるまで、最短2週間ですむことです。これまでに東京23区内で約30の販売スペースでサービスを提供してきています」(渡邉)

これだけだと単なるレンタルサービスに聞こえますが、決してそうではありません。
これからキッチンカーを始める方たちに対して、「こんな感じにすれば調理時間が減って、お客さんの待ち時間が減りますよ」「メニューはこういったものが売れますよ」などのアドバイスもします。

「『weldi』を通して私たちにもノウハウがたまるので、そのノウハウを惜しみなく皆さんにお伝えしています。キッチンカーに掲げる宣伝用の看板や横断幕を制作するのも、今は私たちです。店主さんはお料理に集中していただけるようにしています」(渡邉)

全国にキッチンカービジネスを広げたい

キッチンカー事業は現在のところ東京23区内のみでの営業。それを今後は全国へと拡大させていくのが当面の目標です。

キッチンカーを通した地域活性の動きもあるようです。キッチンカーの来訪が、地域のちょっとしたイベントとなり、地元の人たちに非日常の楽しさを感じてもらうことができるからです。

全国にキッチンカービジネスを広げたい

「地域金融機関と連携し、例えば信用金庫の駐車場に進出する取り組みが進んでいます。キッチンカーを使う店主さんはほとんどが地元密着の個人事業主さんです。そういう店は地域の方に愛されてこそ継続できるので、地域と協力するのは大事ですよね」(渡邉)

そう話す渡邉さんの展望は、社会的にインパクトのある活動を模索することだといいます。

「あまり知られていませんがハウス食品グループは日本で初めて家庭用の飲料水を作った会社です。“水は無料”という固定観念があった日本のなかで挑戦し、今では水を買うのが当たり前になりましたよね。そういう新しい文化をつくるような、世の中にインパクトを与える仕事をしたいですね。ハウス食品グループは本当にいろいろなことができる会社です。食に携わりたいといった漠然とした想いでも、ハウス食品グループでならやりたいことを見つけられると思います」(渡邉)

ハウス食品グループにはやりたいという強い想いがあれば、それをサポートする「GRIT(グリット)」という制度もあります。「GRIT」は、新規事業を立ち上げたい社員が手をあげて、書類審査、試験プログラム、最終審査を通過すると事業創出に挑戦できるという制度です。

「入社3年目以降ならこの制度に参加することができるので、若い人たちの熱い想いをぶつけてほしいと思います。私自身も挑戦を続けたいし、若い人の挑戦を見て刺激を受けたいですね!」(渡邉)

キッチンカー事業で食の裾野を広げているように、ハウス食品グループは食を通じて消費者の幸せに繋がる取り組みをしています。新しい取り組みを通して、成熟した「食」という国内市場においても、これからも “食を通じた幸せ”を提供していきたいと考えています。

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