「一晩、寝かせたカレーはおいしい」なんてよく聞きますが、たまにはアレンジを加えて、新しい味を楽しんでみませんか? アレンジのコツやおいしいレシピを、料理家でフードスタイリストの江口恵子さんに聞きました。
料理家、フードスタイリスト、 All About「家事」ガイド 。雑誌や広告、Webなどでレシピ提案やスタイリングを行うほか、企業のレシピ開発など、幅広く活躍。料理教室「 ナチュラルフードクッキング 」主宰、カフェ&デリ「ORIDO. 吉祥寺」オーナー。著書に『普段使いの器は5つでじゅうぶん。』(ジービー)などがある。
大人も子どもも好物という人が多いカレー。手軽に作れることから、わが家の定番料理という家庭も多いのでは? 家族にカレー好きが多いという江口さんも、よく作る料理だそうです。
「もちろん私も好物です。特に2日目のカレー※は、熟成されてまろやかになる感じ。市販のルウは作りたてでもこなれ感がありますが、スパイスから作るときは、前日の夕飯の片付けがてら仕込んだりしています。翌日の晩にいただくと、より味が馴染んでおいしいんですよね。わが家の隠し味はジャム。イチゴジャムでもマーマレードでもいいので、大さじ1ほど入れると味に深みが出ますよ」
とはいえ、いくら好物でもカレーライスのままでは飽きられてしまう可能性もありますよね。2日目にアレンジする場合、何かコツはありますか?
「カレーは味が完成しているので、妙に手を加えすぎなければ失敗はしないはず。特に相性がよいのは乳製品。今回、ご紹介するレシピでも使っていますが、チーズなどを入れたりするとハズさないと思います」
では早速、カレーのアレンジレシピを教えてもらいましょう。1品目は、相性抜群のチーズをプラスした“ホットカレーサンド”。アウトドア派の江口家がキャンプでカレーを夕食にすると、翌朝は必ずこのメニューになるそうです。
8枚切り食パン:2枚 カレー:80g ピザ用チーズ:20g
「アルミホイルでぴっちりと包むのがコツ。ホットサンドメーカーを持っている場合はそれを使うのもおすすめです。カレーの量は一人前弱とたっぷりめですが、プレスするくらいの気持ちで包むとはみ出ることはありません。今回はトースターで焼いていますが、どの調理器具を使っても焦げ目はしっかり付くので、見た目にもおいしく仕上がります。ホットサンドは、アウトドアでよく作る料理にぴったり。カレーはもちろん、バーベキューの残りなどもおいしくアレンジできるので、ぜひ活用していただきたいですね」
2品目は入れて煮るだけの簡単アレンジ、乳製品をプラスした“カレーリゾット”です。まろやかでやさしい味わいに、子どもたちも喜んでくれそう。
ごはん:130g カレー:250g 水:130cc 生クリーム:30cc 粉チーズ:大さじ1
「カレーと相性のよいチーズをたっぷり入れることで、クリーミーな味わいに仕上がります。レシピの成り立ちは単純で、どうせカレーライスとして食べるときも温めなおすんだから、ごはんも入れて一緒に温めちゃえば合理的だと思ったから(笑)。残り最後の一杯になったところで作ると、こびりついたカレーがキレイに落ちるので、洗い物もラクになりますよ」
※カレーを作り置きする場合は、なべのままではなく、底の浅い容器に小分けにし、あら熱を取り、冷蔵庫または冷凍庫で保存してください。
循環型モデルの構築、そして健康長寿社会の実現に向けて取り組みを行っています。
ホームアクティビティHouse E-mag【料理家・江口さん家のカレーアレンジ】 子どもも大好き、ホットカレーサンドとカレーリゾット