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[医師が監修!風邪をひいた時はマスクをした方がいいって本当? 身近な病、風邪にまつわるウソ・ホント]

[医師が監修!風邪をひいた時はマスクをした方がいいって本当? 身近な病、風邪にまつわるウソ・ホント]

季節の変わり目にひきやすい風邪や、主に冬が流行のピークとなるインフルエンザは、どちらもウイルスが原因となる感染症。古くよりさまざまな予防法や治療法が伝わっています。でも、中には医学的には根拠のないものもあるそうです。そんな風邪にまつわる話について、医師監修のもと医学的に真偽のほどを探ってみました。

インフルエンザでも患者数は年約1,000万人! 風邪ならもっと多いはず

インフルエンザでも患者数は年約1,000万人! 風邪ならもっと多いはず

毎年、1,000万人前後が感染するインフルエンザ。2019/20シーズンは新型コロナウイルス感染症の対策に気を遣う人が増えたこともあり、累積の推計受診者数が約729万人に激減しましたが、決して縁遠い病気ではありません。

さらに風邪に至っては、かかったことがない人はいないというくらい身近なもの。発生数などの発表はありませんが、インフルエンザの患者数を大いに上回るであろうことは容易に想像できます。これほど身近な存在だからこそ、ウソ・ホントを見極めにくい対策もよく聞かれるのでしょう。

※国立感染症研究所/厚生労働省結核感染症課「今冬のインフルエンザについて(2019/20シーズン)」
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/influ/fludoco1920.pdf

医学的根拠はあるの? 風邪に関するウソ・ホント

風邪の治し方やおすすめの食べ物など、気になるウワサを集めてウソかホントかを検証してみました! 基本的に医学的根拠のあるものを○(ホント)としていますが、効果などには人によっても変わるため、当てはまらないケースもあるもの。あくまで一般論として、参考にしてください。

Q1 ネギを首に巻くといいってホント?

Q1 ネギを首に巻くといいってホント?

A × 体にいい成分は含むものの、皮膚から吸収できるとは考えにくい

ビタミンが豊富で、βカロテンも多く含むネギ。辛み成分アリシンには血行促進に加え、ビタミンB1の吸収を促すことで疲労回復を高める効果もあります。
それ自体は風邪に効果的な食品なので、摂取による効果は期待されますが、成分が皮膚から吸収されるとは考えにくいため、首に巻いても効果はないと思われます。
ただし、アリシンは揮発性もあるため、口や鼻から吸収されることで疲労回復の効果がないとは言い切れません。

Q2 すり下ろしたりんごや、缶詰の桃を食べるといいってホント?

A ○ 食物繊維や栄養素で、免疫力を高めることにもつながります

水分が多く食物繊維が豊富なりんごは、カリウム、リン、カルシウム、マグネシウムといったミネラルのほか、免疫力を高めるビタミンC、疲労回復にいいクエン酸、炎症を抑えるリンゴ酸、抗菌作用があるカテキンが含まれており、風邪の時にいいとされています。
食物繊維やカリウム、カテキン、ビタミンCは、桃にも含まれる成分。風邪で食欲がない時などにも気軽に食べやすく、エネルギーも摂れるのでおすすめです。
りんごと桃に含まれる食物繊維は水溶性で、便通を改善するほか、腸内にある善玉菌(ビフィズス菌)を増やし、悪玉菌を減らして腸内環境を整える効果もあります。腸内環境を整えることは、免疫力を高めることにつながります。

Q3 オレンジジュースを飲むといいってホント?

A ○ ただし、のどが痛い時は避けるのが無難

オレンジジュースはビタミンCが豊富なので、免疫力を高める作用が期待されます。
発熱するとビタミンCが消費されてしまうので、ビタミンCを摂取することは風邪を早く治すことにもつながります。さらに、発熱によりいつもより体の水分も失われているので、ジュースにすることで水分摂取ができるのも嬉しいポイント。ただし、クエン酸が多く、のどへの刺激が強いため、のどが痛い時は避けた方がいいでしょう。

Q3 オレンジジュースを飲むといいってホント?

Q4 風邪の時は入浴しない方がいいってホント?

A × ただし、水分摂取ができていなければ、シャワー程度にした方がいいです

発熱がなければ、入浴によってリフレッシュすることもあるかと思います。しかし、入浴自体は、ある程度体力を消耗し、発汗により水分が気づかないうちに失われていることがあります。のどの痛みなどで水分を取ることが難しく、さらに入浴により体温が上がり汗をかくことで、水分不足を起こし脱水症状を引き起こすおそれもあります。そのため、水分摂取が少ないと感じる時は湯船に浸からず、シャワー程度にとどめておきましょう。

Q5 発熱した時は、たくさん汗をかくために厚着をするといい?

A × 体温調節機能が働きにくいと、逆効果となることも

私たちの体には体温調節機能が備わっており、汗をかけば体温を下げることができます。
ただし、この汗はあくまで体温が上昇した結果としてかくもの。厚着をしたり室温を上げたりしても、発熱している時は体温調節機能がうまく働かず、汗がかけない場合もあります。高温で汗がかけないと、体温はさらに上昇することになって危険なので、無理に厚着をするのは避けてください。

Q6 除菌ジェルやスプレーを使えば手洗いをしなくても大丈夫?

 Q6 除菌ジェルやスプレーを使えば手洗いをしなくても大丈夫?

A × 石けんと流水でしっかり洗い流す方がおすすめです

石けんでの手洗いが不十分だと、爪や指の間などが洗い残しとなる場合もあるので、除菌ジェルなどを使えば殺菌効果が高まる可能性はあります。
でも、手に付着した菌やウイルスは、石けんで十分に落とし、流水でしっかり洗い流すことで減らせるもの。ロタウイルスやノロウイルスなど、アルコール消毒の効果が出にくいウイルスも存在するので、除菌ジェルなどでの消毒は補助的に使用し、基本は石けんと流水でしっかり洗い流す方がいいと言えます。

Q7 風邪をひいている時はマスクをした方がいい?

A ○ 大切なのは、正しく着けること。自分の感染予防にも使えます

マスクは飛沫による感染拡大を減らす効果があるので、他人に感染させない咳エチケットとして推奨されています。
ただし、正しく着用することが大切で、顔との隙間があったり鼻を出していたりすると、空気がそのまま入ってきてフィルター効果がないので注意したいところ。また、自分の感染予防としても効果があり、マスクを着けていれば口や鼻に手を持っていきにくいため、接触感染のリスクを抑えられます。常にマスクをしていれば、のどを保護することも可能ですが、感染症対策のマスクでは息苦しさがあります。のどの乾燥を防ぐには、ウイルスの感染力を減らす意味でも屋内の湿度を50%程度に保つといいでしょう。

なお、マスクは種類によって効果が変わるもの。感染予防にはN95と呼ばれる高機能のマスクが推奨されますが、呼吸がしにくいため、普段使用し続けるのは難しいかもしれません。また、布マスクやウレタンマスクよりも、不織布マスク、一般医療マスクと呼ばれているものの方が効果的です。

風邪をひいた時、早く治すためにできること

いくら予防していても、風邪をひいてしまう可能性はゼロではありません。もしひいてしまった時は、感染拡大を防ぐために人との接触を避けるようにし、場合によっては学校や会社などを休むのもいいでしょう。風邪の時に特に大事なのは、体のエネルギーを疲労回復に使うために、なるべく休息を取ること。そして、できるだけ食事を取ることでより疲労回復を助け、免疫力を高めることになります。

食欲が落ちている場合は、消化によく、タンパク質が豊富でのど越しのいいものを取ってください。ヨーグルトや豆腐、スープなどは、柔らかくて水分を含むのでおすすめです。また、脱水を防ぐためにこまめな水分摂取を心掛け、アルコールは避けるように。十分な睡眠をとって体を休め、早めに治すようにしましょう。

清益 功浩さん

小児科医・アレルギー専門医。All About「家庭の医学」ガイド。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。インターネットやテレビ、書籍などでも多くの情報発信を行う。


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