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糖質オフ、ベジタリアン向け etc. 多くの人に「おいしい」を届けるココイチの魅力

糖質オフ、ベジタリアン向け etc. 多くの人に「おいしい」を届けるココイチの魅力

カレーハウスCoCo壱番屋は、バラエティ豊かなトッピングでもお馴染みのカレー専門店。近年では健康面や生活習慣、食文化の多様性に配慮したメニューを登場させるなど、より多くの人に向けた商品開発を行っています。そのひとつとなるのが、『低糖質カレー』。1食当たりの糖質を16.0gにまで抑えたというこのメニューには、一体、どんな工夫が凝らされているのでしょうか? 株式会社壱番屋 商品開発部 課長の鈴木香奈恵さんに伺いました。

鈴木 香奈恵

株式会社壱番屋 商品開発部 課長。管理栄養士。1995年に入社し、商品部、販売促進部などを経た後、現部署へ。日々、新たなメニューを開発すべく奮闘中。(2019年6月取材当時)

ライス200gのカレーに比べ、約1/5の糖質量! その秘密はカリフラワーにあり

低糖質カレー
画像:低糖質カレー

カレーハウスCoCo壱番屋(以下ココイチ)の『低糖質カレー』は一見、いつものポークカレー。でも実はこちら、ライスの代わりにカリフラワーライスが使われているんです。鈴木さんによると、ライス量200gのポークカレーが糖質85.8gであるのに対し、同じカレーソースでカリフラワー180gの『低糖質カレー』は糖質16.0g。およそ1/5にまで抑えられているそうです。

ライス200gのカレーに比べ、約1/5の糖質量! その秘密はカリフラワーにあり

「この『低糖質カレー』は、糖質オフメニューの第2弾です。第1弾『CoCo de オフカレー』の販売は2018年12月からで、低糖質を求めるお客様の声に応える形で開発しました。当初の課題は、ライスの糖質量をいかに抑えるか。そこで、ライスの代わりとして豆腐やこんにゃくなどを試してみましたが、カレーソースに合うものがなかなか見つからなかったんです。そうした試行錯誤の中で出会ったのが、カリフラワーでした。食物繊維が多い上に、糖質は『低糖質カレー』1食中でも4g程度。カレーソースに合うのはもちろん、カリフラワーライスはごはん粒大に刻んであるので、見た目の違和感もありませんでした」(鈴木さん、以下コメント同じ)

この第1弾『CoCo deオフカレー』では、糖質が20gから40gの範囲となるよう、カリフラワー120gとライス30gに2種類のトッピングを組み合わせていたそうです。

「『ロカボ』マーク(※)が付いていることで理解されるお客様もいらっしゃるであろうと、腹持ちのよいライスを添えることでロカボ基準の糖質量に設定しました。そのうち、“もっと糖質制限したい”“トッピングを自由にしたい”などのご意見をいただいたことで、第2弾となる『低糖質カレー』開発に至ったのです」

※『ロカボ』、『ロカボ』マークは一般社団法人 食・楽・健康協会の登録商標です。

『低糖質カレー』はライスとどう違う? 食べ応えは?

低糖質カレー カリフラワーライス
画像:低糖質カレー カリフラワーライス

ファンの声に応えたという『低糖質カレー』は通常のカレー同様、ソースの種類やトッピングを自由に選べます。カリフラワーライスの量も大盛り(約225g)、小盛り(約135g)が選択可能。糖質を抑えた分、いつにも増して気軽にトッピングが選べることも、『低糖質カレー』の魅力と言えるでしょう。

では、気になるお味というと……?口の中に入れてまず気付くのは、カリフラワーの粒感。心地よい歯ごたえが楽しく、ずっと食べていたくなります。クセがないので、カレーソースそのものを味わえるのもうれしいところ。ついついスプーンを持つ手が早くなり、ペロリと食べ終わってしまいました。

低糖質カレー(パリパリチキン+ほうれん草トッピング)
画像:低糖質カレー(パリパリチキン+ほうれん草トッピング)

「糖質オフの食材を探すときに最も注意したのが、カレーを一番おいしく食べられる、おいしさを邪魔しないものを、ということでした。カリフラワーライスはその点をしっかりクリアしているうえに、食感の楽しさも味わえます。カレーを食べたくても糖質を気にして手を伸ばせなかった方にも、選択肢のひとつとしていただければ幸いです」

おいしいカレーをもっと多くの人へ! ココイチのフードダイバーシティ対応

ベジタブルカレー(やさいトッピング)
画像:ベジタブルカレー(やさいトッピング)

『低糖質カレー』以外にも、気になるメニューが多いココイチのカレー。そのひとつに挙げられるのが、動物性の原材料を使用しない『ベジタリアンカレー』です。

「このメニューを開発したきっかけは、2015年開催の『ミラノ国際博覧会』でした。当時、EUに向けて動物性原材料を含む食品の輸出には制限がかけられていたため、この万博の日本館レストランに出店するにあたり、動物性原材料を除く必要があったんです。『ベジタリアンカレー』は、このときに開発したノンアニマルのカレーがベース。インバウンド需要に対応する意味もあって商品化したのですが、これまで肉から抽出していた旨味やコクをどう補うかが課題でしたね。完成するまで、野菜の組み合わせや使う調味料に工夫を重ねました」

さらに、ムスリム(イスラム教徒)の方にもココイチにご来店いただくにはどうすればよいかを考えた結果、ハラール対応のお店を出店することになったそうです。

「イスラム教の戒律に沿って処理された食材でないと食べてはいけない方のため、ハラール認証を得て営業しています。店舗は、東京の秋葉原と新宿の2店。どちらも近隣で働く方、ココイチファンの方など、ムスリムではないお客様からもご好評をいただいていますよ」

フードダイバーシティ=食の多様化が求められる中、ココイチではさまざまな対応策が講じられているんですね。

「お客様のニーズが細分化している昨今。たとえば健康面では、糖質オフのように控える傾向がある一方で、 “元気になりたいから『旨辛にんにく』をトッピング”というように、プラスしていくことが健康に繋がるという考え方もあると思います。こうしたことも考慮しながら、多くのニーズに応えるために、今後も商品開発を続けていきたいですね」

カレーソース、ライスの量、辛さ・甘さなどが選べ、トッピングも自由に組み合わせて自分好みのカレーを完成できるココイチ。この「選ぶ楽しさ」を、今以上に多くの人が体験できるとなれば、ファンもますます増えていくことでしょう。

おいしいカレーをもっと多くの人へ! ココイチのフードダイバーシティ対応

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