毎日の暮らしの中で、食物アレルギーと上手に付き合うために。
認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク事務局長 赤城智美(あかぎ ともみ)さんのご意見を参考に、
5つのポイントにまとめてご紹介します。
間違えて食べないために、まず自分自身のアレルゲンをよく知りましょう。原材料に使われていなければ大丈夫なのか、製造ラインまでさかのぼって気をつけなければいけないのか。医師と話し合いながら食べられる範囲を見つけましょう。
原材料表示を見ることは、自分の身を守ることにつながります。「いつも食べているから」「少しだから」と過信せず、食品を購入するときは表示を必ず確認しましょう。表示を見る練習は文字を読めない年齢からでも始められます。イラストで示されたアイコンを見たり、パッケージの裏面を眺めたり、親子でいっしょに「表示を見る」ことに興味を持つことから始めてみませんか。
子ども自身が自分のアレルゲンを知り、食べられないものははっきり言えるようになりましょう。子どもがひとりのときに症状が起こる場合もあります。「先生を呼んで」「お医者さんに連れて行って」と言える、「生きる力」を身につけていきましょう。
アレルゲン食物の除去が必要なときは、除去したものに代わるたんぱく質を補うように意識しましょう。例えば卵を除去するときは、それに代わる動物性のたんぱく質をメニューの中に取り入れて、栄養のバランスを考えます。卵を含むおやつに対しては、プリンの代わりにゼリー、ケーキの代わりに果物、といったように、「違うけどいっしょ」でもOK。みんなで一緒に楽しく過ごせるひと工夫を考えてみましょう。
たくさんの楽しいことを食物アレルギーだからと諦めないでください。子ども自身が食べ物に興味を持てるように、親子でたくさん会話をしてください。今は大変でも、きっと楽しい思い出ができます。諦めずに食べることを楽しみましょう。